祭り当日、衣装に着替えてみると意外と時間のかかるのが帯の扱い。地域や祭りの性質、帯の種類などによって結び方はさまざまあるが、まずは基本となるスタイルをマスターすることが粋な結び方を身につける近道。今回紹介する東京・浅草流のスタイルをしっかり学んで、ビシッと粋に決めてもらいたい。

 

 

いざ、祭り! というときに知っておきたいのが伝統的な作法や装い。現場で戸惑ったり、恥ずかしい思いをしたりしないよう事前にしっかりチェックしておこう。“粋”に振る舞う基本How toをご紹介。


一般的に2.5寸幅(約8.4cm)の角帯を使用。「男結び」というネーミングではあるが「貝の口」とも呼ばれ、女性でも問題なく用いられる。浴衣や着物など幅広い状況で使用される定番の結び方のひとつなので、まずはこの結び方をしっかりマスターしておこう。

※1:「テ」は巻きはじめ側、※2:「タレ」は帯元・本体側を表します。


折り山を下にして帯の「テ先」を半分に折る。長さは「テ先」が反対側の腰骨に届く(20〜30cm)程度が目安。

「テ側」を上に出しながら、反時計回りに巻いていく。高さは腰骨くらいが好ましい。低く感じるが、腰骨に当たるくらいが粋とされる。

 


ある程度の長さになるまで巻いたあとは、「テ」より「タレ」が5〜8cm程度長くなるよう合わせ、余分な「タレ」は内側に折り返す。

「タレ」を上に「テ」が下になるよう交差させ、「タレ先」を本体の下側に通して巻き込むように上方から出す。しわができないよう注意。

 


「テ」を折り返し、その「テ」の上に「タレ」を交差させる。「タレ先」を「テ」の下側に通しながら、巻き込ませるように結ぶ。

結びの形を整えて、時計回りで背後へまわす。男性の場合は結び目の位置が背骨の真上ではなく、少しずらしたほうが粋になる。

 


帯の高さは前方(お腹側)で低めに、後方(背中側)はやや高めに、横から見て前下がりに斜めとなるのが粋といわれている。帯を結び終えたら最後に両手の親指を帯の内側に差し込み、前方をグッと下へ押し下げよう。

 



木綿製のちぢみ素材やムラ染めなど、見た目にも新鮮な印象を与えることのできる巻き帯は女性にも人気が高い。もちろん男性が結んでも大丈夫。シンプルにサラシや反物(手拭の元)などで結ぶという応用テクニックも可能なので、覚えておくと“おつ”なものだ。

 


幅が広い巻き帯は、あらかじめ幅をふたつに折って使用する。一般的には18cm前後の幅で利用するのがスタンダードだ。

右記の男結びと同様に、「テ先」を上に出しながら「タレ」を反時計回りに巻いていく。高さも同様に腰骨辺りが好ましい。

 


ひとまわり、ふたまわりとある程度の長さまで巻いた後は、「テ」「タレ」両側の長さを同じになるようにそろえる。

 

すでに交差している本体部分の上で、「テ」と「タレ」を交差させるように結ぶ。今回の手法では結び目を作らないので注意。

 


「テ先」「タレ先」をそれぞれ巻いてある本体の帯の隙間へ押し込むように挿入する。帯が緩んでしまわないよう、しっかり結ぼう。

 

押し込んだ「テ先」「タレ先」が団子状になったり、ボッコリと盛り上がったりしないように形を整える。


お尻を包み込むように巻いていくのがポイント。「男結び」と同様、最後は前方の帯を下に押し下げることで締め具合がしっかりする。今回紹介した結び目を作らない結び方は、誰でも簡単にできるため非常に重宝する。

 



鳶の頭たちが好む結び方。神田祭で神輿を担ぐ人達に好まれた事から、この名がついたという説もある。結び方のポイントは、結び目が4枚の羽のごとく見えるように作ること。ひらくげ帯を洒脱に締めるには、この結びかたがお勧め。

 


幅が広い巻き帯は、あらかじめ幅をふたつに折って使用する。一般的には18cm前後の幅で利用するのがスタンダードだ。

右記の男結びと同様に、「テ先」を上に出しながら「タレ」を反時計回りに巻いていく。高さも同様に腰骨辺りが好ましい。※1 "テ"は「巻きはじめ側」、※2 "タレ"は「帯元・本体側」を表します。

 


ひとまわり、ふたまわりとある程度の長さまで巻いた後は、「テ」「タレ」両側の長さを同じになるようにそろえる。

すでに交差している本体部分の上で、「テ」と「タレ」を交差させるように結ぶ。今回の手法では結び目を作らないので注意。

 


お尻を包み込むように巻いていくのがポイント。「男結び」と同様、最後は前方の帯を下に押し下げることで締め具合がしっかりする。今回紹介した結び目を作らない結び方は、誰でも簡単にできるため非常に重宝する。

 



協力・監修:浅草中屋  掲載の写真、イラスト、記事の無断複製・転載を禁じます。

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