Feel the Rising Fever of Traditional “Matsuri” 03

祭りに夢中 03


KIYARI

We often see a group of men wearing the same Han-ten worn with regional symbols and logos, singing and walking at the beginning of the "Matsuri".They are singing dance songs and calling out words of encouragement. These songs are called "Kiyari" or "Kiyari Songs" and these male singers are called "Kiyari" singers.

 

Nowadays, "Kiyari" is sung during congratulatory ceremonies and festivals.  Originally "Kiyari" songs were born as labor songs sung to encourage heavy physical work.  As the word "Kiyari" literally means "move the wood", "Kiyari" was created to encourage labor.  These songs were born when no machines were used to move and carry the construction wood.  

A leader calls out in encouragement and others answer by working altogether to accomplish the job singing the "Kiyari" songs together.  This voice chairman's role is accomplished by the "Kiyari". 

江戸鳶木遣

 

◉神輿の先頭を歩く男衆

 

祭りが始まるときなどにお揃いの半纒を身にまとった男衆が歌声を張り上げながら、ゆっくりと歩いてくるのを目にすることがある。

渋い声で浪々と歌われる音頭や掛け声は「木遣り」「木遣り節」などと呼ばれるもので、それを口にする男衆が木遣り師だ。

神輿の縄締めから、祭りが行われる境内や町内のちょうちん設営、さらには神輿の宮入りの際には先陣を切って歩いてくるなど、祭りの準備から運営までに携わることから、一見すると神社関係者のようにも思えてくるが、しかし実際にはその多くは鳶職人で、宮司や禰宜といった神社に仕える神職者というわけではない。

ではなぜ鳶職人がこうしたことを行うようになったのかというと、「木遣り」誕生の経緯とその後の変遷に答えが隠されている。

木遣りは現在、祝儀や祭礼のときなどに歌われることが多くなったが、もともとは力仕事をするときに歌う労働歌として生まれた。「木をやる」という言葉が表すとおり、機械がない時代、土木建築用の木材などを引っ張ったり運んだりするときに、ひとりが大きな掛け声で音頭をとり、みんなの息を合わせて力を一気に結集させる方法として編み出されたものだ。この音頭とりの役目となったのが木遣りである。

◉江戸時代に活躍した鳶職人が中心

 

17世紀初頭、徳川家康が幕府を開くと、それまでは単なる地方の小都市だった江戸に多くの人が移り住み、それに伴って数多くの家屋が作られた。

このような時代背景もあり、労働歌として木遣りを歌う鳶職人が増えたこと、そして、そもそも建築そのものが慶事であったことから木遣りも上棟式などで歌われ、「めでたい歌」として認知されていった。

江戸町火消五人揃 浮世絵協力:浮世絵ぎゃらりぃ
江戸町火消五人揃 浮世絵協力:浮世絵ぎゃらりぃ

 

このような経緯から木遣りは主に鳶職人によって歌われるようになったが、もともと鳶は「町鳶」「町場鳶」とも言われ、特に各町の共同体および自治意識が強かった江戸時代には、町内の消火活動をはじめ、冠婚葬祭の互助、橋や井戸、上下水道の木管や屋根の保守・管理などを町大工とともに担ってきた、いわゆる「町内の便利屋さん」的存在だった。

その後、消火活動のみを組織化した町火消しができると、その中心が鳶職人ということもあって、木遣りは特に町火消しに伝承されていった。

◉町火消しの伝統を継ぐ木遣りとはしご乗り

 

寛政年間(1789~1801年)、町火消しの神田「よ組」には喜六、弥六という兄弟がいたが、彼らこそ江戸鳶木遣りの元祖といわれている。

兄は並ぶ者のいないほどの美声の持ち主で、弟は節上手として名を馳せていた。歌の出だしと聞かせどころを受け持つ木遣り師を「アニ」「オト」と称するのは、このふたりの名人に由来するとされる。アニ(兄木遣り)とオト(弟木遣り)は交互に声を張り上げ、互いに掛け合いをしながら歌い上げていくが、その他に「側受」と呼ばれる木遣り衆もいる。彼らはアニとオトのふたりの声を受けて、大勢で歌って場を盛り上げるのが役目だ。




 

木遣りには真鶴、地、くさり物、追掛け物、手休め物、流れ物、端物、大間の8つに分類された110曲がある。これらは1956年に「郷土芸能のうち民謡に属し、芸能上特色を有するもの」として、東京都の無形文化財に指定されている。

東京では現在、その伝統を守るため町火消しの流れを汲む「社団法人江戸消防記念会」が木遣りを保存・継承している。

そのため、毎年1月6日に行われる新春の風物詩、消防出初式などでは、最新鋭の消防車のパレードや精鋭部隊が披露する消防演技に混じって、粋な半纒姿のはしご乗りと木遣りも行われるのだ。

このほか神田明神、日枝神社をはじめ、東京各地の例祭で披露されるが、会場に赴けば一般観覧もOK。江戸の粋を今に伝える伝統の歌声が響き渡れば、一瞬にして聞き惚れてしまうだろう。

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