はじめまして、ドーアンと申します。
まずはじめに簡単に自己紹介をさせていただきます。
私はトルコで生まれ育ち、6年前に日本人と結婚して日本に来ました。今は横浜に住んでいます。
はじめての日本のお祭りは、3年前に仕事の関係で香川県の小豆島に引越した際、地元の人に招待されてお祭りに参加しました。これが、はじめてのお祭り体験です。それからは、日本の伝統文化、歴史や儀式などに興味を持ち、お祭りには特に魅力を感じるようになりました。
先週末、リアルジャパン'オンの皆さんと一緒に千葉県「八重垣神社祇園祭」の神輿担ぎにはじめて参加しました。日本では他に色々なお祭りに参加したことがありますが、参加者に水が掛けられる「水掛け祭り」は、はじめてです。
早朝の5時頃に横浜の家を出て、東京からリアルジャパン'オンの皆さんと一緒に車に乗って、約2時間後位にお祭りの場所に到着しました。田園風景も広がる景色の綺麗なところで、海に遊びに行く方にも人気がある地域です。到着したらすぐに地元の方から「東本町」の祭り半纏をお借りして、神社で町会の方々とご挨拶。とても暖かい歓迎でした。
朝10時からのお神輿出発式には間に合わず、すでにお神輿が担がれている方向に向かって歩き、途中からお神輿を担ぐことになりました。はじめて見る東本町のお神輿は大きくてとても立派なお神輿でした。また、今までに行った地方のお祭りと比べて、参加する人が多い事に驚きました。お神輿の前で太鼓を叩いたり、笛を吹いたり、みんなで東本町の歌を歌いながら歩いていました。
まずは、後ろの方からお神輿に入って担ぎ始めた際に掛け声を教えてもらいました。その掛け声は「あんりゃどした」でした。どういう意味なのか分かりません。
それから、お神輿が進んでいくと、最初の水掛けが始まりました。猛暑の中でお神輿を担いでいるとき、急に冷たい水が上から注がれて「あれぇ!!! どうした!?」とびっくりした時の声が、年数を繰り返すうちに「あんりゃどした」になったのでしょうか?
暑い中での冷たい水掛けは最高に気持ちが良かったです。元気も出るし、大人の水遊びのようでとても楽しい。
途中でお神輿を下ろして休憩するところでは、飲み物と食べ物が用意されていて、あの時食べた、あのおにぎりより美味しいものは無いと思います。
お神輿を担いで、街の中を周って夕方くらいに神社に戻りました。ここでは皆さん最後の最後まで元気に担いで境内はとても盛り上がりました。あの時、お神輿の一番前の真ん中に入るように呼ばれて、私は必死で最後まで頑張りました。これが日本式の挨拶だと思い、とてもうれしく感動しました。お祭りを観ているだけでは感じる事が出来ない、はじめて参加したお祭りのお神輿担ぎを達成したという満足感でいっぱいです。
お世話になった地元「東本町」の皆さん、そしてリアルジャパン'オンの皆さん、ありがとうございました。
2018年8月5日
ドーアン・メスット
八重垣神社祇園祭
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